眼軸は「眼球軸」ともいい、眼球表面から中心部を通る網膜までの長さで、通常約24ミリほどあります。
眼軸の長短は、角膜や水晶体の屈折力の変化とともに近視や遠視の大きな要因になります。
子どもたちの視力低下による近視が問題になっていますが、遠視も無視できません。
子どもの場合、強度の遠視は、調節性の内斜視の原因になったり、遠くも近くも見えないため弱視の心配もあります。
通常は、遠視のめがねで矯正すれば症状は改善されるので、早めに医師の診断を受け、適切な指示を仰ぐことが大切です。
目の調節力がどれくらいあるかは、ジオプトリー(D)と呼ばれる単位で表します。
測定する場合、近視は凹レンズ、遠視は凸レンズを用い、近視は−、遠視は+の符号をつけます。
たとえば、1ジオプトリーの凹レンズ(マイナス1D)をかけて遠方がよく見えれば、その人はマイナス1Dで近視となり、3ジオプトリーの凸レンズをかけて近くのものがよく見えれば、プラス3Dの遠視となります。
数式から、焦点距離が50センチのレンズは2D、焦点距離が25センチのレンズは4Dとなります。
ジオプトリーによる近視の度合いの目安は、以下のとおりです。
@マイナス3Dまでは軽度近視、Aマイナス3D〜6Dまでは中等度近視、Bマイナス6D〜10Dまでは強度近視、Cマイナス10D以上は最強度近視。
水晶体の中身は、水晶体線維と呼ばれる細胞が線維状に細長く変化したものでできています。
水晶体線維は水晶体の周りにある細胞が分裂して作られますが、古い線維は時間とともに徐々に中心部へ押し込められていきます。
そして、中心部に集まった古い線維は、やがて水晶体の硬い核となり、次第に大きくなっていきます。
硬い核の部分が増えれば増えるほど水晶体は弾力性を失い、結果的に老眼と呼ばれる生理的変化が起こってくるわけです。
若い人は水晶体が弾力性に富み、目の調節力も十分に働くので、近くのものがはっきりと見えます。
一般的に、子どもの目の調節力は20ジオプトリーほどありますが、これはピントが合わせられる最短距離(近点)が5センチであることを意味します。
つまり、目から5センチのところに、しっかりピントを合わせて見る能力があるということです。
しかし、目の調節力は年齢とともに次第に衰え、35歳では5ジオプトリーぐらいとなり、近点は20センチほどになります。
そして、45歳では3ジオプトリーぐらいまで低下し、近点は33センチになります。
こうなると、小さな文字が見づらくなり、新聞の文字などは30センチ以上目を離さないとピントが合わなくなります。
老眼は、めがねをかけてもかけなくても進行します。
めがねに関係なく度が進むのは、老眼の根本的な原因が老化という必然的な生理現象だからです。
老眼の進行度は45歳で3ジオプトリー、50歳で2ジオプトリー、60歳でゼロとなるのが一般的で、それ以降はまったく調節力がなくなるので度が進むことはありません。
明らかに老眼なのに、体裁や老け込むのを嫌って老眼鏡をかけない人がいます。ですが、無理は禁物。
目を疲れさせ、何よりも不自由します。老眼になったら、他人の目などは気にしないで、素直にめがねのお世話になりましょう。
通常、楽に読み書きできる目と対象物の距離は25〜30センチと考えられるので、3ジオプトリー、近点30センチは老眼(老視)の始まりといっても過言ではないのです。
老眼は早い人で40歳ぐらいから始まり、60歳ぐらいまで進行するのが一般的です。
人はだれでも年をとれば、からだは老化し目も衰えてきます。
近くのものにピントが合わなくなったり、新聞の文字などは30センチ以上離さないと読めなくなるのは、目の老化による調節力の低下が原因です。
こうした目の症状を「老視」といい、「老眼」とも呼ばれます。
老視は、屈折異常で起こる遠視とは区別し、老化による調節力の低下を原因と考えます。
なお、近視、遠視に関係なく、人は年をとると老視になりますが、老視は加齢によるもので目の屈折状態とは関係なく起こります。
一般に近視の人は老眼になりにくいといいますが、これは元来ピントが近くに合っているので、めがねをはずすと近くが見やすくなっているだけです。
老眼鏡のメリットは、近くのものがよく見え仕事の能率も上がり、疲れ目を防ぎます。
老眼鏡でオシャレも楽しみ、若返りましょう。
目に起こる自覚症状は千差万別でいろいろとありますが、病的なものが原因の場合は、それぞれに特徴があります。
多くの場合、疲れ目やドライアイ症状を伴います。
視力を低下させる要因はじつに多種多様ですが、病的なものとしては、次のような症状が視力低下の要因になります。
まぶしさを伴うものが歪んで見える、目に黒点が見える、光の輪が伴う、目の痛み、かゆみやまぶしさなどの不快症状は、目のさまざまな病気に伴って起こります。
眼痛をはじめ、熱っぽさ、かゆみ、まぶしさ、ひっぱられる感じなど、目に起こる一連の不快症状です。
眼痛は緑内障などのときによく起こりますが、発熱、神経痛、側頭動脈炎なども要因になります。
また、目の不快症状は、眼精疲労やドライアイをはじめ、結膜炎、角膜炎、白内障など、さまざまな目の病気に伴って起こります。
めまいは、大きく回転性と非回転性の2種類のタイプに分けられます。
回転性めまいは、文字どおり急に目の前のものがぐるぐる回るような症状を訴え、気持ちが悪くなって吐き気を伴うのがふつうです。
原因の多くは内耳の異常で起こりますが、酒を飲みすぎたり、過労や寝不足などによっても起こります。
一方、非回転性めまいは、立ちくらみなどに代表される症状で、日常的にだれにでもよく起こります。
原因の多くは、一時的に脳に血液が不足して起こる脳貧血で、たいていは頭を低くして休んだり、横になって安静にすれば回復します。
なお、目がぐるぐる回ると表現されるようなめまいは、目の異常と考えられがちですが、多くは脳貧血や聴覚神経の異常が原因です。
いずれにしても、めまいの多くは、目の病気とはほとんど関係ないものといえます。
目が赤くなる要因としては、感染、アレルギー、眼球内異物、外傷、急性などがあります。
目の腫れは、眼瞼炎やアレルギー性疾患、腫瘍など目の病気に合併しますが、多くは泣いたり睡眠不足などが原因です。
目の突出は、バセドー病や目の腫瘍、強度近視などが考えられます。
複視には、単眼複視と両眼複視があります。
単眼の場合は、水晶体や網膜の異常、ヒステリーやノイローゼなどによって起こります。
目が赤くなる要因はアレルギーや外傷などじつにさまざま。
近所にかかりつけの医師(ホームドクター)を持っている人は多いと思いますが、眼科医となると意外に少ないようです。
今日では医療もどんどん専門化していますが、昔から眼科、歯科、耳鼻咽喉科は、内科や外科とは別に患者さんを診療しています。
専門分野がまったく違うためですが、目の健康を守るためには、近くに何でも相談できる眼科医をホームドクターとして持っていると、いざという場合に心強く安心です。
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